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公務員の階級制度について

 

一般的な民間企業と同様に公務員にも役職・階級制度が存在します。普通の会社よりも官公庁の方が命令系統が明確でなければいけないので、より細かく分かれているのが特徴的になります。

 

特に警察官、消防士、自衛隊、海上保安官、入国警備官、皇宮護衛官、衆議院・参議院衛視などの公安系については厳格に上下関係が定められています。階級制度は組織として機能するために我々人間社会においては欠かせないシステムなのです。

 

階級については地方公務員(警察官・消防士・教員含む)、国家公務員など全ての職員に与えられています。

 

今回は公務員の種類別に役職(階級)をまとめて、比較していますので、参考にして頂ければと思います。

 

 

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国家公務員の役職・階級一覧

 

※行政職の役職です。

 

事務次官

長官(外局)

局長

次長、部長、審議官

課長

室長

課長補佐

係長

主任

係員

 

一般的に本省室長級以上が管理職の位置づけになり、管理職手当(俸給の特別調整額)が支給されます。

 

国家公務員の場合ですと同じ課長職でも本省と地方出先機関は4~5級程度の階級が異なるケースがありますので、役職によりも本来は階級を見るべきと言えるでしょう。ちなみに次長、部長、審議官、長官、事務次官については一般俸給表とは異なり、指定職俸給表が適用されます。

 

また、ほとんどの省庁のトップが事務次官の役職になります。例えば財務省の外局には国税庁官という役職が存在しますが、財務省本省の事務次官の方が役職を上です。

 

警察庁の警察庁長官、宮内庁の宮内庁長官など長官がトップのケースも一部あります。

 

なお、外務省の場合ですと事務次官経験者が在アメリカ合衆国大使になることが通例になっていますので、在アメリカ合衆国大使の方が格上と認識されている特殊な例もあります。

 

自衛隊の役職・階級一覧

 

将補

1佐

2佐

3佐

1尉

2尉

3尉

准尉

曹長

1曹

2曹

3曹

士長

2士

 

陸上自衛隊は陸将、海上自衛隊は海将、航空自衛隊は空将がトップ階級になります。陸・海・空によって階級に呼称が異なります。

 

但し、同じ「曹長」であれば階級はどの所属でも一緒です。自衛隊は一律で2士からスタートするのではなく、試験区分によって採用時の階級が異なるのが特徴的になります。ちなみに試験区分には一般曹候補生、自衛官候補生、防衛大学校学生、自衛隊幹部候補生、予備自衛官補などがあります。例えば一般曹候補生で採用された場合ですと入隊後2年9月以降選考により3曹へ昇任することが可能です。

 

海上保安官の役職・階級一覧

 

海上保安庁長官

次長

警備救難艦

一等海上保安監

二等海上保安監

三等海上保安監

一等海上保安正

二等海上保安正

三等海上保安正

一等海上保安士

二等海上保安士

三等海上保安士

 

テレビドラマ及び映画化もされた「海猿」で一躍知名度が向上した職業になります。海上保安官は警察官や自衛隊と間違えられることが多いのですが、全く別の職種になります。上級ポストは国土交通省の官僚が就くケースが多いのですが、海上保安学校・海上保安大学校卒業者でも管理職になることは可能です。

 

地方公務員の役職・階級一覧

 

局長

部長

理事

次長

課長

副課長・主幹

班長・副主幹

係長・主査

副主査

主事

 

自治体によって階級制度が異なります。部長級まではどこの自治体もあるのですが、局長の階級は無い自治体も多いのが特徴的です。東京都庁職員など財政規模の大きな組織の場合ですとあるケースが多いのが特徴的になります。概ね主事~副課長クラスで約95%程度を占めます。副課長までは出世しやすいのですが、課長級まで到達するのは同期の中でも限られてきます。次長・部長級になると同期で数名程度しか昇任することができません。

 

年齢の概ねの目安としては主事は18歳~29歳、副主査は30歳~39歳、主査は40歳~45歳、班長・副課長は40代中盤~後半、課長は40代後半~50代前半、次長・理事は50代前半~中盤、部長・局長は50代後半~になります。

 

警察官の役職・階級一覧

 

警視総監

警視監

警視長

警視正

警視

警部

警部捕

巡査部長

巡査長

巡査

 

ノンキャリアの地方警察官採用組は巡査からスタートになります。国家公務員警察庁採用組については準キャリアが巡査部長、キャリアが警部補からスタートになりますので、採用時点で既に差があるのが特徴的になります。なお、警視正から身分が国家公務員になります。ノンキャリアの場合ですと警視長まで昇任できれば大出世と言えるでしょう。ちなみに警視総監は警視庁のトップになりますが、権限は他の警察本部長と同等程度になります。ちなみに巡査~警部補までの階級で全体の90%以上を占めると言われていますので、警部に昇格するのは至難の業であり、そこが一つの大きな壁であると言えるでしょう。

 

消防士の役職・階級一覧

 

消防総監

消防司監

消防正監

消防監

消防司令長

消防司令

消防司令補

消防士長

消防副士長

消防士

 

東京消防庁、政令都市、その他の市によって消防長の階級が異なります。例えば東京消防庁のトップは消防総監、政令都市のトップは消防司監が就任するのが一般的になります。警察官に比べるとキャリアという概念が薄く、ノンキャリア組でも上級ポストを狙いやすいのが特徴的になります。

 

教師の役職・階級一覧

 

校長

副校長

教頭

主幹教諭

教諭

 

学校の先生は役職の分類が少ないです。学校の教師のほとんどは教諭及び主幹教諭になります。

 

概ね小中学校の教頭は副主幹クラス、高等学校の教頭は副課長クラス、小中学校の校長は副課長クラス、高等学校の校長は課長クラスになります。教師についても現場で働くだけではなく、教育庁に出向になるケースもあります。本庁勤務コースで出世をすれば次長、理事、部長階級を目指すことも可能になります。

 

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